切り取る写真

写真は真実を写すと書く。
実際はどうなのだろう。
時間の中の写真を考えると
その一瞬の真実は
はたして時間の流れの中の真実と言えるのか。
一瞬を切り取る写真
写し出されたものは真実なのか。
表情を撮るとそう感じる。
表情を切り取って見るとその一瞬の表情だが
笑顔はたくさんあって切り取られた一瞬の中に笑いがあったとしても
それは笑顔であっても笑いとは違って来るのではないか。
笑い等の感情の表現は一つの動作であって
瞬間の動作ではない。
逆に言えば
一瞬を切り取る事が出来るからこそ
写真の存在意義がある気がする。
土門拳の仏像の写真は
今にも動き出しそうなほどの力、生命力を感じた。
この力は土門拳の力と元々の被写体の力との融合なのだろうな。
被写体の持つ力を引き出す為には技術だけでは足りないと思う。
創り出す像をイメージし
それに想いを込める。
技術はその次にくるもの。
第一はイメージ。