考える力

考える力とは
なんだろう。
今日はそんな話を最後にした。
考える力とは
ある意味
自らの芯を強く意識することなのかもしれない。
ほとんど覚えていない
大学の宗教学の授業で
「思考停止=エポケー」という言葉だけ
鮮明に覚えている。
日本人のほとんどは
無宗教だと言っているが
逆に経済という宗教に依存している。
そして
経済の早い時間の流れに流され
思考停止してしまっている。
つまりは
考える力を失っている。
この時間の流れに置いていかれまいと
立ち止まって落ち着いて考える行為が
出来なくなってしまっている。
それが分かっていても
考える機会を創り出す事は難しい。
それが高度成長期に育った人々。
僕らのような
バブル崩壊期に育った年代は
ある意味、精神の自由を持っている。
戦後日本が築いてきた既成概念に捕らわれずにすむ。
そして
これからの日本はどうなっていくのだろう?
そんな不安が充満している。
以前に団塊の世代の方と
今の若者と団塊の世代の方たちが若かった頃とは
共通点が多いと話していた。
しかし、大きな違いは
この蔓延している不安だと言っていた。
個々がこの不安を払拭するには
やはり個々の芯が必要となってくると僕は思う。
門前塾で僕のクラスにいた学生たちが言っていた。
僕のクラスに入って
学んだことは考えることだと。
社会生活の中で出てくる疑問に対し
素通りするのではなく
立ち止まって考えること。
店を経営していく中で
僕が伝えていきたいことは
この考えることなのかもしれない。
環境問題や社会問題ではなく
それを通して自分がどう考えるか、どう動くか
それを伝えたかったのかもしれない。