今日の事

今、帰宅
今日は家族写真の撮影で一乗寺へ行ってきた。
広い昔ながらの家は大工のお祖父さんが造ったらしい。
詩仙堂と曼殊院のちょうど間にあるから
観光客も立ち寄る?ほど素敵な家。
知人の紹介の家族なのだけど
とても素敵な家族で撮影しながら笑いが絶えなかった。
娘さんが友人の結婚式で初めて着物を着るから
記念に家族で写真を撮ろうとの事で依頼が来た。
元大工のお祖父さんの話を色々聞かせてもらって
やはり昔のものは良いなーとしみじみ感じた。
撮影は一時間半ほどで終わり、
そのまま帰るのもあれだしと思って
trico+という半年に一回ぐらい開く店が
コーヒー祭りをやってるのを思い出し
大量の機材を背負い寄ってみた。
店内は賑わっており
前にも座ったカウンターに1人で座る。
店内はオリーブ女子的女性が配膳しつつ
見た事ないお祖父さんがコーヒーを淹れていた。
猪田彰郎さんだった。
伝説の珈琲職人として珈琲歴60年を越えた今でも淹れ続けている。
話をさせてもらって、珈琲を淹れる気持ちについて教えて頂いた。
押し付けがましくないその語り口調で
珈琲に語りかけながら淹れていると語っていた。
何よりも気持ちが大事、そして淹れ終わる締めくくりこそが一番大事だと言っていた。
珈琲に限らず何にでも通じる言葉。
気持ちをこめる。
そんなシンプルな事を思い出させてくれた。
猪田さんに挨拶をして
店を後にし、近くのガケ書房に寄りつつ
先日も行ったギャラリー揺に作品を見に行く。
今、展示中の作家川上大介君の話を聞きたいなと思っていたら
今日は在廊日だった。
陶芸家である川上君の今回の作品は比叡山中の獣道に粘土を設置して
動物の足跡と夜の森の音を展示していた。
先日も見て、色々と気になっていたので川上君に色々質問を投げかけてみた。
先日も作品を見ていると
作品として見る事も出来るが、フィールドワークの記録に見えなくもなかった。
それを聞いてみると、人間社会の町並みは造られすぎていて守られているが
山に入ると動物の形跡があり、そして動物の気配を感じる事が出来ると
人間も動物と同列の生き物でしかない事を痛感させられると語っていた。
だからその中で作品を創りたいという気持ちが出たと言う。
だからこそ創り過ぎない生のまま展示したと言っていた。
それを聞いてなんだかとっても納得ができた。
話が出来て本当に良かった。
今日はとても充実した一日。
こんなに吸収出来た日は京都に来て初めてだ。
でもまだ終わりじゃない。
今夜はTranq Roomにライブを聴きに行く。
藤田陽介さんの平行音楽というイベント。
満月の日に行われ、今日で2回目。
ここにも何かがありそうな気がする。
あぁ、左京区素晴らしい。